管理栄養士が機能性表示食品を実際に食べてレビューします

管理栄養士が機能性表示食品を実際に食べてレビューします

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専門家に聞きました!

キノウノミカタでは、管理栄養士、公衆衛生学修士、医師などの専門家や、機能性表示食品や健康食品の識者の方にインタビューし、みなさんが普段、疑問に感じていることを、直接聞いてみたいと思います。 今回は、そもそも機能性表示食品ってどんな商品かを含めて、機能性表示食品や健康食品に詳しい株式会社グローバルニュートリショングループ代表取締役の武田猛さんにお伺いしました。

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株式会社グローバルニュートリショングループ
代表取締役 武田猛さん

麻布大学環境保健学部卒業、法政大学大学院経営学専攻修士課程修了。 アピ㈱、サニーヘルス㈱を経て2004年1月、㈱グローバルニュートリショングループ設立、現在に至る。海外企業の日本市場参入及び国内企業の海外市場進出の支援、新規事業の立ち上げ、新商品開発などのコンサルティングを行う。現在まで、国内外合わせて約360のプロジェクトを実施。

vol.1 機能性表示食品、情報の“透明性”は世界初!

2015年4月から新たにはじまった「機能性表示食品」制度。実は、世界初の制度があるって知っていました?
でも、「機能性表示食品って、正直ちょっとわかりにくい・・」と感じている方も多いのでは!? 私、ライター富田もその1人。そんな私が、「機能性表示食品」を選ぶときのポイントや特別保健用食品(トクホ)とのちがいについて、健康食品ビジネスコンサルタントである武田猛さんに、お話を伺いました。

―― 機能性表示食品って何?
 食べものに、機能性を表示できる制度です。この制度のおかげで表示する機能性の情報が公開されるようになり、一般の人もその情報を知ることで商品を自由に選べるようになりました。ここまで情報がオープンになっている健康食品の制度は、他の国にはありません。情報の“透明性”といった意味では、世界初の制度です。企業が正しい情報を公開し続ければ、さらに広がっていく制度です。

―― これまであった特定保健用食品(トクホ)とは、何が違うの?
 トクホは、国が審査・許可した食べもの。また栄養機能食品は、国が作った基準にあった食べものです。食べものが持っている機能性が表示できる制度は、この2つしかなかったですね。そこで登場したのが、機能性表示食品。食べものの機能性をわかりやすく表示した商品を、一般の人が自由に選ぶことができます。もちろんそのためには正しい情報が欠かせません。こうした流れから、新しい制度ができました。
 ちなみに、トクホは国から許可をもらうまでに平均で3〜4年かかります。コストもかなり必要で、製品の安全性と機能性をチェックするための試験に数億円単位の費用がかかることもありました。これでは、大企業しか対応することはできません。機能性表示食品なら、製品の試験で数百万円から数千万円、文献の評価なら約200〜350万円です。特に中小企業にとっては、かなりコストダウンできる制度なんですよ。

―― では国から許可されたトクホが、一番効果がある?
 例えばトクホと同じ成分を機能性表示食品で使っている場合、同じような飲み物や食べものであれば、同じような効果が期待できます。でも、効果について国による審査がされているわけではありません。一般の商品で特定保健用食品と同じ成分を使っている場合も、同じです。

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―― ところで、海外にも同じような制度はあるの?
 アメリカには「ダイエタリーサプリメント健康教育法」があります。これは「企業名、製品名、成分、機能表示」を届け出る制度で、根拠になるデータをつけなくてもいい制度でした。日本の機能性表示食品制度は、機能性の裏付けとなる科学的な根拠もつけています。これは世界初!これからますます、世界で注目される制度になりますよ。
(次回に続く)

取材・文 富田チヤコ

次回(vol.2)は、「機能性表示食品の効果について、ズバっと質問!」